季語「残暑(ざんしょ)」の解説と季語を使った俳句の例

秋の季節の季語の一つである「残暑(ざんしょ)」です。

残暑

季語の解説:

「残暑」は、立秋を過ぎてもなお続く暑さを指す季語です。暦の上では秋に入っても、実際の気温がまだ高い日々が続き、夏の名残を感じさせる時期です。この暑さが「残暑」と呼ばれ、少しずつ日が短くなり、秋に移ろいゆく季節感が感じられます。俳句では、夏の暑さが名残り、秋の到来が控えている中、自然や人々の行動に少しずつ秋の気配が現れる情景が詠まれることが多いです。

俳句の例:

季語「残暑(ざんしょ)」を使った俳句の例です。

残暑なお 庭に蝉鳴く 木陰かな

解説:残暑が続く庭で、まだ蝉が鳴いている様子を描いています。木陰に入ることで暑さが少し和らぎますが、蝉の声が夏の名残を感じさせ、残暑の続く季節の情景が表現されています。

夕立に 残暑が少し 和らぎて

解説:夕立が降り、残暑の暑さが少し和らぐ様子を詠んでいます。夕立の後に感じられる涼しさが、秋の訪れを予感させます。夏の名残と秋への移り変わりが感じられる情景です。

残暑去り 夜の風には 秋の音

解説:残暑が過ぎ、夜風に秋の気配が感じられる様子を描いています。夏の暑さが引き、夜風に秋の音を聞くことで、秋の深まりと静かな夜の趣が表現されています。残暑の終わりとともに訪れる秋の静けさが美しく表現された句です。

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著者 / Tommy Ikura

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