季語「長月(ながつき)」の解説と季語を使った俳句の例

秋の季節の季語の一つである「長月(ながつき)」です。

長月

季語の解説:

「長月」は旧暦9月の異名で、現代の暦では10月上旬頃までを指します。「長月」は「夜長月」の略ともされ、夜が長くなり、秋が深まる季節にふさわしい名前です。この時期は、秋の涼しさが本格的になり、夜もどんどん長く感じられます。俳句では、「長月」を使って、夜の静けさや秋の深まりを表現したり、日が短くなってゆく寂しさを描いたりする際に用いられます。

俳句の例:

季語「長月(ながつき)」を使った俳句の例です。

長月や 月影沈む 夜の窓

解説:長月の夜、月影が窓辺に静かに沈んでいる様子を詠んでいます。秋の夜の静けさと、長くなった夜に漂う静寂が表現されています。月影が窓に映り、夜の深まりが感じられる句です。

秋深まり 長月の空 澄み渡り

解説:秋が深まる長月の空が、澄んで広がっている様子を詠んでいます。秋特有の澄んだ空気感が伝わり、秋の静けさや清々しさが表現されています。長月ならではの、秋の清涼な空気を感じさせる句です。

長月や 柿の色濃き 木々の奥

解説:長月の頃、柿の実が色濃く熟し、木々の奥で輝いている情景です。秋の実りが深まっている様子が伝わり、季節の移り変わりと秋の豊かさが感じられます。

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著者 / Tommy Ikura

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