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季語「爽やか(さわやか)」の解説と季語を使った俳句の例
秋の季節の季語の一つである「爽やか(さわやか)」です。
爽やか
「爽やか」は秋の澄んだ空気や清々しい風を表す季語です。夏の蒸し暑さが過ぎ去り、秋特有の乾いた涼風や透き通った青空が人々の心身をリフレッシュさせる様子を表現します。「爽やか」は五感を通じて感じる秋の心地よさを象徴し、俳句では風、空、光、気温など自然全体がもたらす快さを詠むことが多いです。人や物、景色と絡めることで、秋の軽やかな気分や過ごしやすい季節感を引き出し、読む者に心地よい印象を与えます。
季語「爽やか(さわやか)」を使った俳句の例です。[2]
走り抜け ほほ撫でる風 爽やかに
解説:走ることで感じる風の爽やかさを描写しています。走り抜けた瞬間、頬を撫でる風が気持ちよく、秋の爽やかな季節感が際立っています。「走り抜け」という動きのある表現と「ほほ撫でる風」という静かな感触が対照的で、スピード感と心地よさが共存しています。句全体からは、心身がリフレッシュされるような明るい情景が浮かび、読者にもその爽快感が伝わります。
窓開けて 爽やかな光 流れ込み
解説:秋の朝の静かなひとときを切り取った俳句です。「窓開けて」という行為によって、閉ざされていた空間に光が流れ込む瞬間が描かれ、部屋の中が一気に明るくなる様子が伝わってきます。「爽やかな光」という表現には、秋特有の澄んだ空気感ややわらかな光の美しさが感じられます。静寂を破るように光が差し込む情景は、目覚めの時間や新しい一日の始まりを思わせ、穏やかで心地よい印象を与えます。光が「流れ込む」という動詞も美しく、静と動のバランスがとれた俳句です。
著者 / Tommy Ikura
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