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季語「解夏(げげ)」の解説と季語を使った俳句の例
秋の季節の季語の一つである「解夏(げげ)」です。
解夏
「解夏」は仏教の用語に由来し、修行僧が夏の修行期間(安居)を終える陰暦7月15日頃を指します。現代暦では8月の後半にあたるこの時期は、暑さが和らぎ、秋の訪れが近づいている頃です。解夏は、夏の終わりと秋の始まりが重なる特別な時期であり、夏の名残を惜しみつつも新しい季節への期待が込められた季語です。俳句では、解夏を通じて修行や一段落したことへの安堵感、または季節の変化を表現することが多いです。
季語「解夏(げげ)」を使った俳句の例です。
解夏の日や 鐘の音遠く 空高し
解説:解夏の日に、遠くから鐘の音が響き、空が高く澄んでいる様子を詠んでいます。夏の終わりと共に秋の空の高さや静けさが感じられ、鐘の音が季節の移ろいを表現しています。解夏を迎えた寺院の厳かな雰囲気も感じられます。
解夏の鐘 静けさ戻り 山の寺
解説:解夏の鐘が鳴り響いた後、山寺に静けさが戻ってくる様子を詠んでいます。修行が終わり、また静けさが訪れることで秋の深まりが感じられ、寺院独特の穏やかで厳かな雰囲気が表現されています。
寺山の 解夏を告げる 風ひとつ
解説:山寺の解夏を知らせるかのように、一陣の風が吹く様子を詠んでいます。修行が終わり、風が涼しさを運び、秋が近づくことを感じさせます。季節の移ろいと共に、穏やかで静かな寺の風景が表現されています。
著者 / Tommy Ikura
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