季語「稲刈(いねかり)」の解説と季語を使った俳句の例

秋の季節の季語の一つである「稲刈(いねかり)」です。

稲刈

季語の解説:

「稲刈」は、秋に行われる稲の収穫作業を指します。秋の田んぼで、黄金色に実った稲を刈り取る光景は、収穫の喜びと豊かな実りへの感謝を象徴しています。稲刈の風景には農作業のにぎやかさや、季節の移ろいの寂寥感が表れ、秋の深まりを感じさせます。俳句では、収穫の達成感や、豊穣への感謝とともに、農村の秋の風景を描く際に使われます。

俳句の例:

季語「稲刈(いねかり)」を使った俳句の例です。

稲刈りて 山に響ける 鳥の声

解説:稲刈りが終わった田んぼの周囲に、鳥の声が山に響き渡る様子を詠んでいます。収穫作業の静けさが戻った田んぼに響く鳥の声が、秋の自然と収穫後の安らぎを感じさせます。

風に舞う 稲刈り終えし 籾の殻

解説:稲刈りが終わった後、籾の殻が風に舞っている情景を描いています。収穫が終わった後も田んぼに残る籾の殻が、風に舞う様子が軽やかで、秋の終わりの一場面を感じさせます。

稲刈りに 汗流す手の 土へ染み

解説:稲刈りの作業で流した汗が、土に染み込んでいく様子を詠んでいます。収穫の苦労や働く喜び、そして自然とのつながりが感じられ、秋の実りに感謝する気持ちが表れています。

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著者 / Tommy Ikura

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