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季語「豆引く(まめひく)」の解説と季語を使った俳句の例
秋の季節の季語の一つである「豆引く(まめひく)」です。
豆引く
季語の解説:
「豆引く」とは、収穫のために畑で豆の株を引き抜く作業を指します。秋は豆類が実り、収穫の季節となります。収穫期には、根元から豆の株を引き抜く作業が行われ、その様子は農村風景の一部として親しまれています。「豆引く」は、収穫の喜びや手間、自然との触れ合いが感じられる行為で、俳句では収穫の豊かさと共に労働の一場面を描く季語として使われます。
俳句の例:
季語「豆引く(まめひく)」を使った俳句の例です。
豆引けば 土にかおるは 秋の風
解説:豆を引き抜いた時に立ち上る土の香りと、それに混じる秋の風の香りが描かれています。土の香りと秋の風が重なり、収穫作業をしながら季節の移り変わりを感じさせる情景です。秋の香りが詩的に表現されています。
朝露に 豆引く手元 冷たかり
解説:朝露に濡れた冷たい土の中で豆を引く手の感触を詠んでいます。秋の朝のひんやりとした空気と、露の冷たさが伝わり、収穫のひとときが静かに感じられます。秋の朝の冷たさと作業の爽やかさが表現されています。
夕映えの 豆引く畑に 影長く
解説:夕日に照らされながら豆を引く畑に、影が長く伸びている様子を描いています。夕方の光と収穫作業の一場面が、秋の終わりを感じさせ、静かな達成感が伝わります。秋の夕方ならではの温かみがある情景です。
著者 / Tommy Ikura
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