久保田万太郎の俳句
久保田万太郎(くぼた まんたろう)が作者の俳句の中で、このサイトの季語の解説ページでご紹介している俳句の一覧を表示しています。
神田川 祭の中を ながれけり
季語:祭(まつり)
短日の 水のひかりや 浮御堂
季語:短日(たんじつ)
ねこ舌に うどんのあつし 日短か
季語:日短(ひみじか)
うけとりし 手もこそ凍つれ 下足札
季語:凍る(こおる)
節分の 何気なき雪 ふりにけり
季語:節分(せつぶん)
さびしさは 木をつむあそび つもる雪
季語:雪(ゆき)
しぐるるや 大講堂の 赤煉瓦
季語:時雨るる(しぐるる)
冬霧の 夜のなげきとは なりにけり
季語:冬の霧(ふゆのきり)
歌舞伎座の うしろに住みぬ 冬の空
季語:冬の空(ふゆのそら)
冬の雲 ひそかに藍を 刷きにけり
季語:冬の雲(ふゆのくも)
昼の月 でてゐて水の 涸れにけり
季語:水涸る(みずかる)
焼芋や ばったり風の 落ちし月
季語:焼藷(やきいも)
雪掻いて ゐる音ありし ねざめかな
季語:雪掻(ゆきかき)
竹馬や いろはにほへと ちりぢりに
季語:竹馬(たけうま)
ふる雪の かりそめならず 年用意
季語:年用意(としようい)
久方の 空いろの毛糸 編んでをり
季語:毛糸編む(けいとあむ)
元日の 端山に立てる 烟かな
季語:元日(がんじつ)
松すぎの はやくも今日と いふ日かな
季語:松過ぎ(まつすぎ)
去年の月 のこせる空の くらさかな
季語:去年(こぞ)
沖かけて 波一つなき 二日かな
季語:二日(ふつか)
はつぞらの たまたま月を のこしけり
季語:初空(はつぞら)
年寄りて たのしみ顔や 絵双六
季語:双六(すごろく)
初日記 いのちかなしと しるしけり
季語:初日記(はつにっき)
鏡びらき 豊の雪ふる ためしかな
季語:鑑開(かがみびらき)
獅子舞や あの山越えむ 獅子の耳
季語:獅子舞(ししまい)
羽子板の ばれんみだるゝ 纏かな
季語:羽子板(はごいた)
ひそと来て ひそと去りたる 礼者かな
季語:礼者(れいじゃ)
わかくさの いろも添へたり 切山椒
季語:切山椒(きりざんしょう)
めでたさは 初湯まづわき すぎしかな
季語:初湯(はつゆ)
初刷の 刷りあやまりし 表紙かな
季語:初刷(はつずり)
初芝居 のびし初日の あきにけり
季語:初芝居(はつしばい)
初場所の 土俵はやくも 荒るるかな
季語:初場所(はつばしょ)
正月の 末の寒さや 初不動
季語:初不動(はつふどう)
著者 / Tommy Ikura
毎日の暮らしの中で役立つ情報や、趣味に関するコンテンツを分かりやすく解説するサイトを製作しています。