日野草城の俳句
日野草城(ひの そうじょう)が作者の俳句の中で、このサイトの季語の解説ページでご紹介している俳句の一覧を表示しています。
梅が香や 月めく空の うすはなだ
季語:梅(うめ)
うすまりし 醤油すずしや 冷奴
季語:冷奴(ひややっこ)
もの焚て 花火に遠き かゝり舟
季語:花火(はなび)
寒の水 あをあをとして 吉野川
季語:寒の水(かんのみず)
厚氷 妻の非力を 刎ねかへす
季語:厚氷(あつごおり)
懐に ボーナスありて 談笑す
季語:ボーナス
湯豆腐の 浮沈を縫うて 朱の箸
季語:湯豆腐(ゆどうふ)
焼芋や 月の叡山 如意ヶ岳
季語:焼藷(やきいも)
汲みたての 水うつくしき 煤払
季語:煤払(すすはらい)
寒稽古 青き畳に 擲たる
季語:寒稽古(かんげいこ)
笑み解けて 寒紅つきし 前歯かな
季語:寒紅(かんべに)
星移り 物変りどてら 古びけり
季語:褞袍(どてら)
蕎麦がきや ラジオ畢れば 頓に更く
季語:蕎麦掻(そばがき)
著者 / Tommy Ikura
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