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季語「初鶴(はつづる)」の解説と季語を使った俳句の例
新年の季節の季語の一つである「初鶴(はつづる)」です。
初鶴
「初鶴」とは、新年に初めて見る鶴の姿を指します。日本では、鶴は長寿と繁栄の象徴であり、新年に鶴を見かけることはとても縁起が良いとされています。その美しい姿や優雅な動きは、清らかな新年の気持ちを象徴し、未来への希望を感じさせます。俳句では「初鶴」を通して、新しい年を迎える喜びや清々しい心、新たな門出に向けた祈りが表現されます。
季語「初鶴(はつづる)」を使った俳句の例です。
初鶴や 雪の野越ゆる 大き翅
解説:新年に初めて見る鶴が、大きな翼で雪の野を越えて飛んでいる情景です。鶴の力強さと優雅さが、新しい年の始まりの希望や清らかさを感じさせます。真っ白な雪原と鶴の姿の対比が、厳かで静かな冬の美しさを引き立てています。
空高く 初鶴を見て 願ひ込め
解説:空高く飛ぶ初鶴を見上げ、新年の願いを込める情景です。清々しい空に鶴が飛ぶ姿が、新しい年への希望や未来への願いを象徴しています。新年にふさわしい、心澄んだ瞬間が伝わります。
初鶴の 飛び立つ姿に 思ひ馳せ
解説:新年に初めて見る鶴の飛び立つ姿に、未来への思いを馳せる情景を詠んでいます。初鶴の優雅で力強い姿が、希望に満ちた新しい年の始まりを象徴し、自然の美しさと自分の思いを重ねることで、未来への期待感や願いが表現されています。静かな観察から未来への希望へと気持ちが広がる句です。
著者 / Tommy Ikura
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