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季語「嫁が君(よめがきみ)」の解説と季語を使った俳句の例
新年の季節の季語の一つである「嫁が君(よめがきみ)」です。
嫁が君
嫁が君とは、正月三が日に鼠を呼ぶ忌み名として用いられる表現です。鼠は食物を荒らす害獣として嫌われる一方で、生命力の象徴ともされます。そのため、直接的に「鼠」と呼ぶことを避け、嫁が君という婉曲な呼び名で表現されました。この習慣には、正月の清浄な空間を保つとともに、災厄を遠ざける願いが込められています。この季語を用いた俳句では、鼠の動きや影、正月らしい清らかな情景と鼠の存在が生む微妙な緊張感などが描かれ、新年の静けさや自然との共存の姿勢を詠むことが特徴です。
ありません。
季語「嫁が君(よめがきみ)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
餅花や かざしにさせる 嫁が君
作者:松尾芭蕉
三寳に 登りて追はれ 嫁が君
作者:高浜虚子
どこからか 日のさす閨や 嫁が君
作者:村上鬼城

著者 / Tommy Ikura
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