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季語「初凪(はつなぎ)」の解説と季語を使った俳句の例
新年の季節の季語の一つである「初凪(はつなぎ)」です。
初凪
「初凪」とは、新年の最初に訪れる穏やかな海の静けさを指す新年の季語です。風が止まり、波が穏やかな状態を表し、自然の安らぎと新しい年の清らかさを象徴しています。この季語には、新たな年の始まりの静寂と希望が込められ、自然界と人々の生活の調和を感じさせます。俳句では、海の穏やかさを描きつつ、心の静けさや新年への期待感を表現することが多いです。また、海辺や船の情景を絡めることで、風景描写を豊かにする効果があります。
季語「初凪(はつなぎ)」を使った俳句の例です。[1]
初凪や 足跡残し 進みゆく
解説:「初凪」という新年特有の穏やかな情景を背景に、人が静かに歩みを進める姿を描いています。「足跡残し」という表現が、過去の行動や記憶を残しつつ、新しい年へ進む前向きな心情を暗示しています。「初凪」という季語の持つ静けさや清らかさと、「進みゆく」という動きのある描写が巧みに対比されており、過去と未来、静と動の調和が感じられます。全体として、新しい年の幕開けの穏やかさと希望を詠み込んだ句であり、読む人に新たな一歩を踏み出す勇気を与えるような一句です。余韻を感じさせる表現が美しく、印象的です。
季語「初凪(はつなぎ)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
初凪げる 和布刈の磴に 下りたてり
作者:杉田久女
初凪の 岩より舟に 乗れと伝ふ
作者:川端茅舎
初凪や 白髭橋は うすうすと
作者:山口青邨
著者 / Tommy Ikura
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