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季語「初霞(はつがすみ)」の解説と季語を使った俳句の例
新年の季節の季語の一つである「初霞(はつがすみ)」です。
初霞
「初霞」は、新年に初めて見られる霞を指す新年の季語で、春の訪れを感じさせる自然現象のひとつです。霞は空気中の水蒸気が光を拡散させることで、風景が柔らかくぼやけて見える現象ですが、「初霞」には新年ならではの清らかさや希望が込められています。俳句では、初霞を使うことで、新しい一年の始まりの淡い光景や、心の中に湧き上がる静かな期待感を表現します。また、初霞を背景にした山や川、街並みを詠むことで、自然と人間の営みが織りなす情景を豊かに描くことができます。
季語「初霞(はつがすみ)」を使った俳句の例です。[1]
初霞 見慣れた街も 衣替え
解説:新年の「初霞」が街全体を包み込み、見慣れた風景を一変させる様子を表現しています。「見慣れた街も」という表現が、普段は何気なく見過ごしてしまう風景が、新しい年の始まりによって新鮮に映る感覚を捉えています。「衣替え」という比喩は、霞が街に新しい装いを与えたような趣があり、風景の変化だけでなく、心情の新たな出発も暗示しています。全体として、日常と非日常の交差点を感じさせ、新年の清々しさや期待感を繊細に描いた一句です。
季語「初霞(はつがすみ)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
ことさらに 唐人屋敷 初霞
作者:与謝蕪村
天と地の 打ち解けりな 初霞
作者:夏目漱石
園の端の 木立おもてや 初がすみ
作者:飯田蛇笏
著者 / Tommy Ikura
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