季語「松の内(まつのうち)」の解説と季語を使った俳句の例

新年の季節の季語の一つである「松の内(まつのうち)」です。

松の内

季語の解説:

「松の内」とは、正月の松飾りを飾っておく期間を指し、一般的には1月7日まで(地域によっては15日まで)とされています。門松や注連飾り(しめかざり)に象徴されるこの時期は、新年を祝う厳かな雰囲気と共に、家族や地域のつながりを大切にする伝統行事の残る時間でもあります。「松の内」を詠んだ俳句では、飾られた松飾りや訪れる客、晴れ着姿、年賀の挨拶といった正月ならではの情景や心の動きが詠まれます。また、新年の活気と共に、その後に控える日常への移り変わりの静けさや名残を感じさせる作品も多いです。

季語を使った自作の俳句:

季語「松の内(まつのうち)」を使った俳句の例です。[2]

ご近所と 頭さげあう 松の内

解説:松の内という新年の特別な期間に、ご近所同士が挨拶を交わし、互いに頭を下げ合う様子を描いています。「頭さげあう」という表現には、新年らしい礼儀正しさと穏やかな交流が感じられ、日常の中にある小さな温かみが浮かび上がります。新年ならではの清々しい空気と地域のつながり、互いを思いやる気持ちが自然に伝わってくる一句です。

古き友 語明かせし 松の内

解説:松の内の期間に古い友人と心ゆくまで語り明かす情景を詠んでいます。「古き友」という言葉が長年の友情や絆を感じさせ、「語明かせし」によって、夜が更けるのも忘れるほどの充実した時間が表現されています。新年の穏やかな時間と共に、懐かしい友との再会や語らいに、時の流れの温かさと尊さを感じる句です。松の内という季語が、新年の始まりの幸せなひとときに深みを添えています。

有名な俳句、著名な俳人の俳句:

季語「松の内(まつのうち)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。

幕あひの さざめきたのし 松の内

作者:水原秋桜子

松の内 社前に統べし 舳かな

作者:杉田久女

古き世の 顔も匂ふや 松の内

作者:室生犀星

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著者 / Tommy Ikura

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