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季語「初春(はつはる)」の解説と季語を使った俳句の例
新年の季節の季語の一つである「初春(はつはる)」です。
初春
「初春」は、旧暦で1月を「春」と呼んでいたことに由来し、新年を迎えたばかりの時期を表す季語です。「春」という言葉が含まれていることで、寒さの中にも新しい命の兆しや明るい未来への希望を感じさせます。俳句では、新年の清々しい空気や、日差し、自然の穏やかさとともに、始まりへの期待や喜びを詠むことが多いです。また、年の初めに見える光景や人々の行動、自然の中に芽生える静かな活気を捉えた句が多く、心が弾むような明るい作品になることが特徴です。
季語「初春(はつはる)」を使った俳句の例です。[2]
初春や 寒さ残れど 陽は伸びる
解説:初春という新年の始まりに、まだ冬の寒さが残っているものの、日が少しずつ長くなってきたことを捉えています。「陽は伸びる」という表現が季節の移り変わりを象徴し、自然の中に確かな希望と春の兆しが感じられます。寒さと光の対比が美しく、時間の流れや未来への期待が込められた、穏やかで前向きな一句です。初春の静かな空気感と、光が少しずつ増していく情景がしみじみと伝わってきます。
初春や 行きかう人の 声弾み
解説:初春の新年らしい明るい雰囲気の中で、行き交う人々の声が弾んで聞こえる様子を詠んでいます。「声弾み」という表現が、初春の軽やかな空気感や人々の喜び、活気を自然に表しています。新年特有の晴れやかな気分が、人々の明るい声に反映されていることが伝わり、初春の賑やかで前向きな情景が浮かび上がります。日常の中に初春らしい特別な空気感が漂っていることを感じさせる、爽やかな作品です。
著者 / Tommy Ikura
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