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季語「去年(こぞ)」の解説と季語を使った俳句の例
新年の季節の季語の一つである「去年(こぞ)」です。
去年
「去年」は、新しい年を迎えた今となって振り返る、過ぎ去った旧年を指す新年の季語です。この言葉には、昨年の出来事や思い出を懐かしむ気持ちや、別れや終わりの余韻が込められています。俳句では、「去年」を用いることで、昨年の経験や思いを織り交ぜつつ、新たな一年への決意や希望を表現することが多いです。また、過ぎ去った時間と今現在の対比や、終わりと始まりが織りなす感慨深い情感を描写する際にも用いられます。「去年」という季語は、静かでありながらも豊かな感情を宿した言葉として、俳句に深みを与えます。
季語「去年(こぞ)」を使った俳句の例です。[1]
去年行けず 沖縄への旅 計画す
解説:去年果たせなかった沖縄旅行への思いを詠み、今年こそその夢を叶えようとする前向きな意志が感じられる作品です。「去年行けず」という導入部分が、昨年の状況への少しの残念さや切なさを伝え、「沖縄への旅 計画す」という続きで、新年ならではの期待や希望が広がります。俳句全体を通して、過去の出来事を踏まえながらも未来への意欲をしっかりと示しており、新しい年の始まりにふさわしい一句です。具体的な場所を用いることで、読者にも親しみやすい情景が浮かび、句に温かみと共感を与えています。
季語「去年(こぞ)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
温泉や 水滑かに 去年の垢
作者:夏目漱石
去年の月 のこせる空の くらさかな
作者:久保田万太郎
著者 / Tommy Ikura
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