季語「三日(みっか)」の解説と季語を使った俳句の例

新年の季節の季語の一つである「三日(みっか)」です。

三日

季語の解説:

「三日」は、新年の三日目を指す新年の季語で、松の内の賑やかさが残る中、少しずつ平穏さや日常へ戻る雰囲気が漂う日を象徴します。正月三が日の最後の日でもあり、新年の行事や祝い事が一区切りする日でもあります。俳句では、「三日」を使うことで、新しい年の初めの特別な時間の終わりと、新たな始まりへの気持ちを描写することができます。また、元旦や二日と異なる落ち着いた静けさや、新年の余韻を楽しむ情景を詠む際に用いられます。

季語を使った自作の俳句:

季語「三日(みっか)」を使った俳句の例です。[1]

ゴロゴロと 転がる我が身 三日かな

解説:新年三日目のリラックスした様子をユーモラスに描いています。「ゴロゴロと転がる」という表現が、正月ならではののんびりとした時間を体現し、家でくつろぐ姿が親しみやすく感じられます。「三日かな」という結びが、新年の特別な雰囲気と日常が交差する微妙な時間感覚を伝えています。全体として、正月三が日の最後の日の、特に何もしない贅沢さや平穏さが軽やかに詠まれており、読者にほっとするような感覚を与える一句です。気取らない表現がこの俳句の魅力です。

有名な俳句、著名な俳人の俳句:

季語「三日(みっか)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。

三日晴れ 日輪海の 空をわたる

作者:水原秋桜子

炉がたりも 気のおとろふる 三日かな

作者:飯田蛇笏

プロフィール画像

著者 / Tommy Ikura

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