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季語「七日(なぬか)」の解説と季語を使った俳句の例
新年の季節の季語の一つである「七日(なぬか)」です。
七日
「七日」は、新年の七日目を指す新年の季語で、松の内の終わりを迎える日として特別な意味を持ちます。この日には、七草粥を食べて無病息災を願う風習があり、正月の締めくくりとして親しまれています。「七日」は、正月の華やかさが収まり、日常へ戻る準備をしつつも、新年の余韻が感じられる日です。俳句では、この季語を使って七草粥や冬の景色を詠むほか、新たな年への健やかな願いを表現する際に用いられます。七日という節目を通して、新年の初めの静かで温かな時間を描くことができます。
季語「七日(なぬか)」を使った俳句の例です。[1]
日常が 街戻りくる 七日かな
解説:「七日」という季語を通じて、新年の特別な雰囲気が少しずつ日常に戻りつつある様子を描いています。「日常が街戻りくる」という表現が、正月の喧騒が収まり、街に落ち着きと平静が戻る風景を的確に捉えています。「七日かな」という結びが、松の内が終わる穏やかな節目を静かに締めくくり、全体に落ち着いた余韻を与えています。この俳句は、新年の始まりの華やかさから、日常のリズムへの移行を温かく見つめる視点が感じられる一句です。正月の後の穏やかな空気感が、読者に安心感をもたらします。
季語「七日(なぬか)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
息白く 七日の家長 家を出づ
作者:石田波郷
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著者 / Tommy Ikura
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