季語「恵方詣(えほうもうで)」の解説と季語を使った俳句の例

新年の季節の季語の一つである「恵方詣(えほうもうで)」です。

恵方詣

季語の解説:

「恵方詣」とは、新年に、その年の恵方(幸運があるとされる方角)に向かって行う初詣のことを指します。古くからその年の吉方位に詣でると、家内安全や無病息災がもたらされると考えられてきました。この行事には、新しい年が良い年になるようにとの願いが込められており、恵方に向かっての参拝は新年の幸運を祈る習わしの一つです。俳句では、「恵方詣」を通じて、新年の清々しい気持ちや、期待を抱く心情が表現されます。

俳句の例:

季語「恵方詣(えほうもうで)」を使った俳句の例です。

恵方詣 家族揃いて 笑み交わす

解説:新年の早朝、清らかな気持ちで恵方詣に出かける情景を描いています。新年の静けさと清々しさが詠まれており、始まりにふさわしい厳かな雰囲気が伝わります。

願い事 恵方詣で 胸に秘む

解説:新年の恵方詣で、心の中に秘めた願い事を胸に抱いて参拝する情景です。人知れず新年の祈りを捧げる姿が詠まれており、真剣な願いや静かな決意が感じられます。静かに祈りを込め、神聖な時間を過ごしている様子が伝わってきます。

友と行く 旅路遠くに 恵方詣

解説:友人と一緒に、恵方詣を目的として遠くの神社へ向かう旅の情景です。新年の希望に満ちた道のりが描かれ、友との絆や冒険心が感じられます。仲間と共に過ごす新年のひとときが楽しげに表現されています。

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著者 / Tommy Ikura

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