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季語「初日記(はつにっき)」の解説と季語を使った俳句の例
新年の季節の季語の一つである「初日記(はつにっき)」です。
初日記
「初日記(はつにっき)」とは、新年になって初めて書き始める日記のことを指し、新年の季語として使われます。新しい日記帳に筆を走らせる行為には、これから始まる一年への希望や決意、心の整理といった意味合いが込められます。新しいページに向かう静かな時間や、手書きの文字に反映されるその人の心情が映し出されるため、俳句では書く動作や日記帳の清新さ、気持ちの高まりが詠まれます。また、日記にはその年の願いや目標、ささやかな日常の始まりが記され、未来への一歩を感じさせる新年らしい象徴的な季語です。
季語「初日記(はつにっき)」を使った俳句の例です。
初日記 最初の一文字 手が止まり
解説:新年最初の日記を書き始める際、最初の一文字に迷い手が止まる瞬間を詠んでいます。新しい日記帳の白いページと、それに向き合う書き手の気持ちが、静かな情景として浮かび上がります。最初の一文字は新しい年の始まりの象徴でもあり、その慎重さや期待、未来への思いが自然と伝わります。書き始めることへの緊張感や新鮮な気持ちが描かれており、新年特有の清々しさや静けさが感じられる一句です。
初日記 素直な気持ち 写し出し
解説:新年最初の日記に、自分の素直な気持ちを書き記す様子を詠んでいます。初日記の白いページに向かい、ありのままの心を写し出す行為には、新しい年への決意や静かな内省が感じられます。直接的な表現ではありますが、そのシンプルさが素直さを表現しており、日記を書く行為が心の整理や未来への希望につながっていることが伝わります。
初日記 まだ真っ白な 未来のページ
解説:初日記の白いページが、未来の可能性に満ちていることを象徴している句です。「まだ真っ白な」という表現が、これから始まる新しい年の自由さや無限の広がりを暗示しており、未来への希望や期待感が伝わります。日記帳の真っ白なページと未来を重ねることで、新年らしい清々しさとポジティブな心情が感じられます。視覚的にも美しく、未来に向かう新年の高揚感が上手く表現された一句です。
著者 / Tommy Ikura
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