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季語「羽子板(はごいた)」の解説と季語を使った俳句の例
新年の季節の季語の一つである「羽子板(はごいた)」です。
羽子板
「羽子板(はごいた)」は、新年に行う遊び「羽根つき」に使われる道具であり、正月の風物詩として親しまれています。羽根つきは、羽根に付けられた玉が突かれ続ける様子が美しく、無病息災や厄払いの意味が込められた伝統的な遊びです。また、羽子板自体が装飾品や贈答品としても使われ、美しい絵柄や豪華な装飾が施されることもあります。俳句では、羽子板を使う様子、羽根が弾む音、子供たちの楽しそうな姿、あるいは飾られた羽子板の華やかさなどを通して、新年らしい明るく華やかな雰囲気が表現されます。羽根をつく音や姿に動きがあり、冬の静けさに響く音や家族の笑い声が印象的に詠まれます。
季語「羽子板(はごいた)」を使った俳句の例です。[2]
羽子板の つく音耳に まどろみぬ
解説:新年の静かな時間に響く羽子板の音が心地よく、自然とまどろみを誘う様子を詠んでいます。「つく音耳に」というフレーズが、羽子板で羽根を打つ軽やかな音を鮮明に聞こえさせ、音の響きが冬の静けさに溶け込むような情景を作り出しています。「まどろみぬ」という結びは、穏やかで温かなひとときが流れていることを感じさせ、正月特有ののんびりとした時間の流れを見事に表現しています。
羽子板や 喜ぶ顔を 胸に抱き
解説:羽子板を贈り物として持ちながら、相手の喜ぶ顔を想像して訪ねていく心情を詠んでいます。「喜ぶ顔を 胸に抱き」という表現が、贈り物を渡す側の温かい気持ちや期待感を見事に表現しており、新年ならではの心弾む情景を作り出しています。羽子板は新年の縁起物としての意味もあり、それを手にして相手の笑顔を思い描くことで、新年の希望や幸せな時間が伝わってきます。
著者 / Tommy Ikura
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