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季語「初旅(はつたび)」の解説と季語を使った俳句の例
新年の季節の季語の一つである「初旅(はつたび)」です。
初旅
「初旅」は、新年に初めて出かける旅を指す新年の季語です。新しい年の始まりに新たな場所を訪れることで、新鮮な気持ちや希望を感じる行為として捉えられます。この旅は、単なる観光や移動だけでなく、心の浄化や新たな出発の象徴としての意味を持ちます。「初旅」を詠む俳句では、旅先の風景や人々との交流、出発の際の高揚感など、新年特有の静けさと期待感を織り交ぜて表現します。また、季語を通じて、訪れる土地の自然や文化、新しい出会いを描くこともできます。旅そのものが新年の新しい一歩を象徴し、詩的な情緒を生む題材です。
季語「初旅(はつたび)」を使った俳句の例です。
初旅に 気の合う友と 出で湯かな[1]
解説:新年の初めての旅を「気の合う友」と共に楽しむ様子を描いており、その旅先が温泉(出で湯)であることが示されています。「初旅に」という冒頭が新年特有の期待感や高揚感を効果的に表し、「気の合う友」という具体的な描写が、旅の温かみや心地よさを感じさせます。最後の「出で湯かな」という結びは、温泉のくつろぎと新年の静けさを感じさせると同時に、旅の目的地を柔らかく印象付けています。全体として、新年の旅の楽しさと穏やかさ、そして人との絆が詠まれた親しみやすく和やかな一句です。
季語「初旅(はつたび)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
初旅の 靄にしづめる 葡萄郷
作者:山口青邨
初旅や 彼方よりただ 新大気
作者:中村草田男
著者 / Tommy Ikura
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