季語「太箸（ふとばし）」の解説と季語を使った俳句の例

新年の季節の季語の一つである「太箸（ふとばし）」です。

太箸

太箸とは、正月のおせち料理や雑煮をいただく際に用いられる、特別に太く作られた箸を指します。この箸は、縁起物として新年を祝う食事の場を彩ります。その大きさや独特の形状は、正月の特別感を象徴しており、家族や親しい人々とともに祝う豊かさや幸福を感じさせます。この季語は、祝いの食卓や新春の晴れやかな雰囲気を描写する俳句によく使われます。太箸を詠むことで、箸を持つ手や器に盛られた料理、そしてそれを囲む人々の表情を豊かに描き出すことが可能です。

ありません。

季語「太箸（ふとばし）」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。

太箸の たゞ太々と ありぬべし

作者：高浜虚子

太箸や いただいておく 静心

作者：飯田蛇笏