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季語「初湯(はつゆ)」の解説と季語を使った俳句の例
新年の季節の季語の一つである「初湯(はつゆ)」です。
初湯
初湯とは、元日や正月の朝に入るその年初めての湯浴みを指します。古くから、新年の清々しい湯を浴びることで、前年の穢れを清め、新たな年を清浄な心で迎えるという意味が込められています。初湯は、湯気や浴場の静けさを通じて、新春の厳かな雰囲気や清々しさを詠む際によく用いられます。また、その湯を楽しむ家族の姿や湯のぬくもりを描写することで、新年の安らぎや幸福感を表現する俳句が多いのも特徴です。
季語「初湯(はつゆ)」を使った俳句の例です。[1]
ぴかぴかの 湯舟うれしや 初湯かな
解説:新年初めての湯浴みの喜びを率直で温かい表現で詠んだ一句です。「ぴかぴかの 湯舟」という表現からは、新しい年を迎える清潔感や丁寧に準備された湯舟への愛情が感じられます。「うれしや」という素直な感情が、正月特有の高揚感と湯浴みの心地よさを見事に伝えています。最後の「初湯かな」で、新春の清々しさと湯のぬくもりがまとめられており、全体として新しい年の始まりの喜びと安らぎを感じさせる俳句に仕上がっています。
季語「初湯(はつゆ)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
からからと 初湯の桶を ならしつつ
作者:高浜虚子
めでたさは 初湯まづわき すぎしかな
作者:久保田万太郎
著者 / Tommy Ikura
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