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季語「初便り(はつだより)」の解説と季語を使った俳句の例
新年の季節の季語の一つである「初便り(はつだより)」です。
初便り
初便りとは、新年最初に届く手紙やはがき、または最初に送る書簡を指します。特に年賀状がこれに該当し、新春の挨拶や友人知人への近況報告として重要な役割を果たします。初便りには、新年の喜びや感謝、希望が込められ、手紙やはがきに託された人々の思いが伝わります。この季語を用いた俳句では、封を切るときの高揚感、便りに添えられた言葉の温かみ、さらにはその手紙を送る人の姿や受け取る人の情景が詠まれることが多く、新春の穏やかな交流を描写します。
季語「初便り(はつだより)」を使った俳句の例です。[1]
門前で 配達員待つ 初便り
解説:新年の初便りを心待ちにする情景を鮮やかに描いています。「門前で」という言葉が、外の空気感や新春の清々しさを感じさせます。「配達員待つ」とあることで、便りへの期待感や高揚した気持ちが伝わり、新年らしい温かさを引き立てています。最後の「初便り」が、この待つ行為を新春の風物詩としてまとめ上げ、俳句全体に特別な季節感を添えています。日常の一コマに新春の喜びを見事に重ねた一句です。
季語「初便り(はつだより)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
初便り とは淡々の 恋ごころ
作者:山口青邨
大原の 時雨るゝとあり 初だより
作者:阿部みどり女
著者 / Tommy Ikura
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