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季語「初芝居(はつしばい)」の解説と季語を使った俳句の例
新年の季節の季語の一つである「初芝居(はつしばい)」です。
初芝居
初芝居とは、新年に初めて観る演劇や歌舞伎などの舞台芸術を指します。特に江戸時代から歌舞伎の初芝居は、正月の風物詩として親しまれてきました。新しい年の幕開けにふさわしく、豪華絢爛な舞台装置や衣装、役者の演技が華やかさを引き立てます。この季語を用いた俳句では、劇場の賑わいや、観客の高揚感、舞台の煌びやかさが描写されることが多いです。また、観劇そのものの楽しみとともに、新年への期待や希望を詠む情景として用いられます。
季語「初芝居(はつしばい)」を使った俳句の例です。[1]
着飾りて 初芝居行く 楽しけり
解説:新年の初芝居を心待ちにする華やかで楽しい情景を鮮やかに表現しています。「着飾りて」という言葉から、特別な日を迎える高揚感と正月らしい晴れやかな雰囲気が伝わります。「初芝居行く」が、新年の特別な娯楽である観劇への期待感を端的に示し、日常とは異なる時間を楽しむ様子が描かれています。そして「楽しけり」という結びの軽やかな響きが、全体に明るさと喜びを添え、新春らしい気持ちの高まりを感じさせる一句となっています。
季語「初芝居(はつしばい)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
初芝居 のびし初日の あきにけり
作者:久保田万太郎
座の紋の 梅も匂ふや 初芝居
作者:水原秋桜子
著者 / Tommy Ikura
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