季語「裏白（うらじろ）」の解説と季語を使った俳句の例

新年の季節の季語の一つである「裏白（うらじろ）」です。

裏白

「裏白」は「歯朶（しだ）」の子季語です。

裏白は、正月飾りに用いられるシダの一種で、葉の表と裏が白いことからその名がつけられました。この白い裏面が清浄と長寿を象徴し、夫婦和合や家族の繁栄を願う縁起物として鏡餅や注連飾りに添えられます。裏白の葉は新春の神聖な飾りとして、日本の伝統文化に深く根付いています。この季語を用いた俳句では、裏白の緑と白のコントラストや飾られる風景、新春の静謐な空気感が描かれ、正月特有の清々しさや希望が表現されます。

ありません。

季語「裏白（うらじろ）」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。

名こそかはれ 江戸の裏白 京の歯朶

作者：正岡子規

裏白や 父が飾れば 青まさり

作者：中村汀女