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季語「蝶(ちょう)」の解説と季語を使った俳句の例
春の季節の季語の一つである「蝶(ちょう)」です。
蝶
「蝶」は春を代表する季語で、暖かくなった春の日に姿を現し、軽やかに舞う様子が春の風情を象徴します。冬を越え、命の躍動を感じさせるその動きは、春の訪れや生命力を詠む際に広く用いられます。蝶は、花々とともに描かれることが多く、その存在は春の華やかさや明るさ、時に儚さをも表現します。俳句では、蝶の動きや周囲の自然との調和を描写することで、春らしい情景を鮮やかに浮かび上がらせることができます。
季語「蝶(ちょう)」を使った俳句の例です。[2]
蝶の飛ぶ やわらかな軌跡 春描く
解説:蝶の飛ぶ様子を通して、春の優しさや穏やかさを描き出しています。「蝶の飛ぶ」という冒頭が、春の象徴である蝶の存在を生き生きと感じさせ、自然の生命力を想起させます。「やわらかな軌跡」というフレーズは、蝶の軽やかな飛行が描く美しい軌跡を詩的に表現しており、読者に視覚的なイメージを鮮明に与えます。「春描く」という結びが、その飛行そのものが春の豊かさや美しさを象徴していることを強調しています。この俳句は、静かな情景と蝶の動きが調和し、春の喜びと生命感を感じさせる作品です。
ひらひらと 舞う蝶を追い 子が走る
解説:蝶を追いかけて走る子どもの無邪気な姿を描いています。「ひらひらと」という蝶の軽やかな動きが、春の明るい風景を効果的に表現し、「子が走る」という結びが、その風景に生き生きとした躍動感を加えています。蝶と子どもの動きが春の暖かな日差しの中で調和し、自然と人間の生命感が感じられる、生き生きとした作品です。
季語「蝶(ちょう)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
稚子の列 蝶がみちびき 蝶が追ふ
作者:水原秋桜子
方丈の 大庇より 春の蝶
作者:高野素十
山国の 蝶を荒しと 思はずや
作者:高浜虚子
君や蝶 我や荘子が 夢心
作者:松尾芭蕉
寝ころんで 蝶泊らせる 外湯哉
作者:小林一茶

著者 / Tommy Ikura
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