季語「白魚(しらうお)」の解説と季語を使った俳句の例

春の季節の季語の一つである「白魚(しらうお)」です。

白魚

季語の解説:

白魚(しらうお)は、春に旬を迎える小さな魚で、透明感のある細長い体が特徴です。その姿は、まるで水中を漂う雪や霜のように美しく、春の訪れとともに漁が行われることから季語となっています。白魚は、そのはかなげな姿から、春の短い美しさや移ろいを象徴する題材として俳句に使われます。また、その姿が清らかで上品なため、春の澄んだ空気や穏やかな水辺の風景を感じさせることが多いです。

俳句の例:

季語「白魚(しらうお)」を使った俳句の例です。

網の中 白魚ひらめく 夜明け前

解説:夜明前、漁の網の中で白魚が光り輝いている情景を描いています。白魚が網の中でひらめく様子は、夜明けの微かな光と春の新鮮な空気が感じられ、自然の静かな美しさが表現されています。

白魚が 春の日差しに 光りけり

解説:白魚が春の日差しを浴びて光っている様子を描いています。白魚の透明感が、春の日差しによってさらに美しく輝く情景が表現され、春らしい清らかさと瑞々しさが伝わってきます。

白魚や 水の中にも 春来たり

解説:白魚が泳ぐ水の中にも春が訪れていることを感じる情景を詠んでいます。水中で動く白魚を見て、春がすべての生き物や自然に届いている様子が伝わります。春の訪れの喜びが静かに感じられる句です。

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著者 / Tommy Ikura

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