季語「蛤(はまぐり)」の解説と季語を使った俳句の例

春の季節の季語の一つである「蛤(はまぐり)」です。

季語の解説:

蛤(ハマグリ)は春の季節に旬を迎える貝で、特にお吸い物や焼き蛤として親しまれます。貝殻がぴったりと合うことから「夫婦和合」や「調和」を象徴する存在でもあります。また、ひな祭りなど春の行事にも欠かせない食材であり、春の豊かな海の恵みとして季語に用いられます。蛤の美しい形やその淡い色合い、独特の風味は、春の俳句で海の清らかさや日本の伝統的な季節感を表現するための題材となります。

俳句の例:

季語「蛤(はまぐり)」を使った俳句の例です。

蛤の 開く潮音 春の浜

解説:蛤が潮の音とともに開く情景が春の浜辺で描かれています。蛤の開く音と春の海の穏やかな風景が結びつき、春の海辺の美しい瞬間が表現されています。海の恵みが春の季節とともに訪れる様子が感じられる句です。

浜に出て 蛤拾う 子の笑顔

解説:春の浜辺で、子供たちが蛤を拾って楽しそうにしている情景を描いています。自然の中で無邪気に蛤を集める子供たちの姿が、春の暖かさと生命の喜びを伝えます。微笑ましい光景が春の浜辺と調和しています。

焼き蛤 香り漂い 箸すすむ

解説:焼き蛤の香ばしい香りが漂う中、箸が進む様子を詠んでいます。春の季節の味覚を楽しむ食卓の雰囲気が伝わり、食事の喜びと春の海の恵みを感じさせます。

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著者 / Tommy Ikura

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