季語「霾(つちふる)」の解説と季語を使った俳句の例

春の季節の季語の一つである「霾(つちふる)」です。

季語の解説:

「霾(つちふる)」は春の季語で、黄砂や土埃が風によって空に舞い上がり、空気が薄黄色に曇る現象を指します。特に春先に多く見られる現象で、日本では中国大陸から風に乗って運ばれてくる黄砂によって、景色がぼんやりと霞んで見えることが特徴です。霾は春の自然の中で、温かさとともに生じる自然の動きであり、少しの荒々しさとともに季節の変わり目を表現します。

俳句の例:

季語「霾(つちふる)」を使った俳句の例です。

霾晴れ 光差し込む 田の畦

解説: 霾が晴れて、春の光が田の畦に差し込む情景を詠みました。

風荒れて 霾の中の 桜散る

解説: 強い風に霾が巻き起こり、桜の花びらが舞い散っている情景を詠みました。

夕暮れに 霾の彼方 鳥帰る

解説: 霾に霞んだ夕暮れの空の彼方に、鳥たちが帰っていく様子を詠みました。

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著者 / Tommy Ikura

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