季語「春陰(しゅんいん)」の解説と季語を使った俳句の例

春の季節の季語の一つである「春陰(しゅんいん)」です。

春陰

季語の解説:

「春陰(しゅんいん)」は春の季語で、春の日が陰っている様子や、薄曇りの空を表します。春陰は春特有の柔らかな曇りで、厳しい寒さから解放された穏やかな空気と、少しの寂しさや静けさを感じさせます。晴天とも雨ともつかない曇り空は、季節の移ろいの中にある静謐さを含み、心の奥に響くような情緒を与えます。「春陰」という言葉には、冬から解き放たれた自然のゆるやかさと、春のやわらかな物悲しさが含まれています。

俳句の例:

季語「春陰(しゅんいん)」を使った俳句の例です。

春陰や 庭に芽吹きし 草の影

解説: 春陰の曇り空のもと、庭に芽吹いた草が淡く影を作っている情景を詠みました。

小川沿い 春陰の色 淡く映え

解説: 小川沿いに、春陰のやわらかな色が淡く映り込む情景を詠みました。

山裾に 春陰の空 重なりて

解説: 山裾に春陰の空が重なり、静かに佇んでいる情景を詠みました。

プロフィール画像

著者 / Tommy Ikura

毎日の暮らしの中で役立つ情報や、趣味に関するコンテンツを分かりやすく解説するサイトを製作しています。