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季語「春雨(はるさめ)」の解説と季語を使った俳句の例
春の季節の季語の一つである「春雨(はるさめ)」です。
春雨
「春雨」は、春に降るしとしととした穏やかな雨を指します。激しく降るわけではなく、静かで柔らかな雨が特徴で、春の景色をしっとりと包み込むような印象を与えます。春雨は、自然や景色に潤いを与え、草木の芽吹きや花の色彩を鮮やかに見せる効果があります。俳句では、春雨を通じて春の穏やかな雰囲気や、生命が育まれる様子、そして雨の音や匂いから感じられる季節の移ろいを表現することが多いです。また、その優しさや控えめな美しさが、春の儚さや心の静けさを描く題材としても好まれます。
季語「春雨(はるさめ)」を使った俳句の例です。[2]
散り花に しずく纏わせ 春雨や
解説:春雨が散った桜の花びらにしずくを纏わせる様子を詠んでいます。「散り花に」という冒頭が桜の儚さを表現し、「しずく纏わせ」という繊細な描写が、雨が花びらに触れ、その美しさを際立たせる瞬間を想像させます。結びの「春雨や」が、俳句全体に春雨の柔らかな音や空気感を加え、全体の情景を静かで優しいものにしています。この句は、自然の一瞬の美しさを捉えた、情緒豊かで詩的な作品です。雨が花びらを包み込むように静かに降る様子が、読み手に春の穏やかさと儚さを感じさせます。
春雨に 傘に舞い散る 花と雨
解説:春雨が降る中で傘に舞い散る桜の花びらと雨の様子を詠んでいます。「春雨に」という冒頭で、春特有の柔らかな雨の情景が広がり、「傘に舞い散る 花と雨」という描写が、桜と雨粒が傘の上で混じり合う美しい瞬間を表現しています。この句は、視覚的な動きと雨音の響きを同時に感じさせる、静と動が融合した作品です。傘を使った身近な描写が、自然と人間の営みを結びつけ、春雨の日の詩情豊かな情景を身近に感じさせる優れた句です。
季語「春雨(はるさめ)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
春雨の かくまで暗く なるものか
作者:高浜虚子
捨て鍬の 次第に濡れて 春の雨
作者:山口青邨
春雨や 窓も一人に 一つずつ
作者:小林一茶

著者 / Tommy Ikura
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