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季語「雪の果(ゆきのはて)」の解説と季語を使った俳句の例
春の季節の季語の一つである「雪の果(ゆきのはて)」です。
雪の果
「雪の果」とは、春の訪れとともに冬の雪が解けて消えゆく様子を指す季語です。冬の厳しい寒さを象徴していた雪が、春の暖かさによって徐々に姿を消していく過程は、季節の移り変わりを象徴します。「雪の果」という言葉には、冬から春への橋渡し役を務める雪の最後の姿への感慨や、自然の移ろいへの静かな受容が込められています。俳句では、雪が消えたあとに残る大地や、わずかに名残をとどめる雪の塊などを題材に、春の静けさや命の芽吹きを描写することが多いです。
季語「雪の果(ゆきのはて)」を使った俳句の例です。[2]
花咲く野 残る足跡 雪の果
解説:花が咲き始めた春の野に、雪が残した足跡がまだ残る情景を描いています。「花咲く野」という春らしい明るさと生命力が、「残る足跡」という冬の名残と対比されており、「雪の果」という結びが冬から春への移ろいを静かに示しています。この句は、季節の交替による自然の変化を繊細に捉え、冬の終わりと春の訪れが共存する瞬間を美しく表現しています。儚さと希望が同居する情景が、春特有の柔らかい空気感を伝える優れた句です。
雪の果 地に染み込みて 育めり
解説:春が訪れて雪が解け、その水が大地に染み込み、新しい生命を育む過程を描いています。「雪の果」という言葉が、冬の終わりとその役割の完了を象徴し、「地に染み込みて」という描写が雪解け水の動きを具体的に示しています。「育めり」という結びが、春の生命の息吹や自然界の循環を力強く伝えています。この句は、雪の消えゆく儚さと、そこから新しい命が育つ希望を詩情豊かに描いた作品であり、春の生命力を静かに讃えています。
季語「雪の果(ゆきのはて)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
雪の果 これより野山 大いに笑ふ
作者:高浜虚子

著者 / Tommy Ikura
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