季語「修二会(しゅにえ)」の解説と季語を使った俳句の例

春の季節の季語の一つである「修二会(しゅにえ)」です。

修二会

俳句で使われる季語「修二会」をイメージした写真です

季語の解説:

「修二会(しゅにえ)」は春の季語で、奈良の東大寺二月堂で行われる仏教行事「お水取り」を中心とした行事を指します。この行事は毎年3月に行われ、国家の平安や人々の幸せを祈り、僧侶が厳しい修行や祈りを捧げることで知られています。特に有名なのが「お松明(おたいまつ)」の儀式で、大きな松明が火の粉を舞い上げながら二月堂に運ばれる様子が印象的です。修二会は、静かな祈りと力強い火の儀式の対比があり、春の訪れを感じさせる伝統行事です。

季語を使った自作の俳句:

季語「修二会(しゅにえ)」を使った俳句の例です。[2]

修二会の火 人々の眼に 灯りけり

解説:修二会の象徴的な情景を中心に、人々の心の動きまで描写しています。「修二会の火」は、この行事の中核を成す松明の炎を示し、その神聖さと力強さが感じられます。そして「人々の眼に灯りけり」という結びが、火が視覚的に映り込むだけでなく、精神的な感動をもたらす様子を巧みに表現しています。修二会の荘厳な雰囲気と、それを見つめる人々の祈りや敬虔な気持ちが調和した俳句で、行事の深い意義が感じられます。

修二会の夜 二月堂へと 進みゆく

解説 :修二会の夜に二月堂を目指す人々の動きを静かに描いています。「修二会の夜」が、特別な行事の時間とその独特な空気感を提示し、「二月堂へと進みゆく」という表現が、敬虔な思いで神聖な場所に向かう姿を具体的に示しています。この作品は、動きの中に漂う静寂と祈りの情感が巧みに描かれており、行事そのものの厳粛さや参詣者の心の高まりを繊細に表現しています。

有名な俳句、著名な俳人の俳句:

ありません。

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著者 / Tommy Ikura

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