季語「雛流し（ひなながし）」の解説と季語を使った俳句の例

春の季節の季語の一つである「雛流し（ひなながし）」です。

雛流し

「雛流し（ひなながし）」は春の季語で、ひな祭りの行事の一つです。紙や藁で作った人形（雛人形）を川に流し、災厄を水に託して流し去り、子どもたちの健やかな成長を祈る風習です。この儀式には、古来より続く厄除けの意味が込められており、春の訪れとともに清めや祓いの行事として親しまれています。川に流れる雛人形が春の水面に映え、静かで清らかな情景を描きます。

季語「雛流し（ひなながし）」を使った俳句の例です。

雛流し　川面に映る　春の空

解説: 雛流しの人形が川を流れ、春の空が水面に映り込む様子を詠みました。

願い乗せ　雛流し行く　流れかな

解説: 雛人形に子どもたちの健康を願いながら川に流す様子を詠みました。

川沿いに　雛流し見る　春の風

解説: 川沿いで雛流しの様子を見守る人々の上に、春の風が吹く情景を詠みました。