季語「曲水(きょくすい)」の解説と季語を使った俳句の例

春の季節の季語の一つである「曲水(きょくすい)」です。

曲水

季語の解説:

「曲水(きょくすい)」は春の季語で、「曲水の宴(きょくすいのえん)」という雅な行事に由来しています。曲水の宴は、日本や中国で古来から行われてきたもので、庭園の曲がりくねった小川に杯を浮かべ、杯が流れ着くまでに詩を詠むという風雅な儀式です。平安時代の貴族文化を彷彿とさせ、春の川の穏やかな流れと詩情が楽しみとされました。曲水には、自然と人が一体となって春の訪れを祝い、風雅を楽しむ心が込められています。

俳句の例:

季語「曲水(きょくすい)」を使った俳句の例です。

曲水の 杯巡りて 春日和

解説: 曲水の宴で杯が小川を巡る様子と、春の穏やかな日差しがある情景を詠みました。

曲水に 映る花びら 揺れながら

解説: 曲水に浮かぶ花びらが、春の川面で揺れる情景を詠みました。

曲水や 詠む声遠く 梅の香に

解説: 曲水の宴で詠む人の声が梅の香りとともに遠くに聞こえる情景を詠みました。

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著者 / Tommy Ikura

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