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季語「雪間(ゆきま)」の解説と季語を使った俳句の例
春の季節の季語の一つである「雪間(ゆきま)」です。
雪間
「雪間(ゆきま)」は春の季語で、冬に積もった雪が溶けはじめ、雪の間から地面や草が顔をのぞかせている様子を指します。雪が少しずつ解けてできた隙間から春の気配が見え隠れし、生命が再び動き出す気配が感じられるこの現象は、冬から春へと移り変わる自然の微妙な変化を象徴しています。雪間には、春の訪れを喜ぶとともに、雪が消えていく寂しさも含まれ、季節の儚さと期待感が同時に感じられます。
季語「雪間(ゆきま)」を使った俳句の例です。
雪間より 小さき草の 芽吹きかな
解説: 雪の隙間から小さな草が芽を出している情景を詠みました。
野の畦に 雪間残りて 風和らぐ
解説: 野の畦道に雪がまだ少し残りつつも、春風が和らいでいる情景を詠みました。
里山の 雪間に光る 水の筋
解説: 里山で雪間に細く流れる水が光る様子を詠みました。
季語「雪間(ゆきま)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
古庭の 雪間を走る 鼬かな
作者:正岡子規
土竜はや 通ひ路つくる 雪間かな
作者:阿波野青畝
生きてゐる 木々の根方に 雪間あり
作者:稲畑汀子

著者 / Tommy Ikura
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