- Home ›
- 春の季語一覧 ›
- 春[地理]の季語一覧
季語「春の海(はるのうみ)」の解説と季語を使った俳句の例
春の季節の季語の一つである「春の海(はるのうみ)」です。
春の海
「春の海」は、春特有の穏やかな海を表す季語です。冬の厳しさが和らぎ、風や波が穏やかになった春の海は、優しい陽射しと静けさに包まれています。この季語は、自然そのものの美しさや、春という季節の柔らかさ、穏やかさを象徴しています。俳句では、春の海の表面に広がる静けさを描く場合もあれば、波の動きや人々の海辺での営みを詠み込む場合もあります。穏やかな海を背景に、春の到来や変化を感じる情景を表現することが多い季語です。
季語「春の海(はるのうみ)」を使った俳句の例です。[1]
春の海 波が造りし 砂模様
解説:春の海辺で見られる自然の繊細な造形美を描写しています。「春の海」という冒頭が、穏やかな波や心地よい春の日差しを感じさせ、情景全体を優しい雰囲気で包み込んでいます。「波が造りし砂模様」という表現は、波が引くたびに砂浜に刻まれる自然の模様を丁寧に描き、動的でありながら静かな美しさを伝えています。全体として、春の穏やかな自然がもたらす一瞬の芸術性と、季節の柔らかな空気感を詩情豊かに表現した一作です。
季語「春の海(はるのうみ)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
春の海 ひねもすのたり のたりかな
作者:与謝蕪村
城中の 雨意島原や 春の海
作者:河東碧梧桐

著者 / Tommy Ikura
毎日の暮らしの中で役立つ情報や、趣味に関するコンテンツを分かりやすく解説するサイトを製作しています。