季語「山笑ふ(やまわらう)」の解説と季語を使った俳句の例

春の季節の季語の一つである「山笑ふ(やまわらう)」です。

山笑ふ

季語の解説:

「山笑ふ(やまわらう)」は春の季語で、春になり山々が芽吹き始め、山全体が明るく華やいで見える様子を指します。冬の間、静かで枯れた印象のあった山が、若芽や新緑をまとい、喜びに満ちて生き生きとする情景を「笑う」という表現で表しています。春の陽気に照らされ、色鮮やかな緑が山に広がり始める姿には、春のエネルギーと新しい季節の息吹が感じられます。「山笑ふ」は、春の到来を賑やかに知らせる自然の変化の象徴です。

俳句の例:

季語「山笑ふ(やまわらう)」を使った俳句の例です。

山笑ふ 小鳥の声も 重なりて

解説: 笑うような春の山とともに、小鳥のさえずりも響き渡る情景を詠みました。

陽に映えて 山笑ふ中 道続く

解説: 春の陽に映える山の中、笑うように彩られた道が続いている情景を詠みました。

山笑ふ 遠くに霞む 青き影

解説: 春の山が笑うように明るくなり、遠くの青い山影が霞んで見える様子を詠みました。

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著者 / Tommy Ikura

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