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季語「雪囲とる(ゆきがこいとる)」の解説と季語を使った俳句の例
春の季節の季語の一つである「雪囲とる(ゆきがこいとる)」です。
雪囲とる
「雪囲とる」は、冬の間に積雪から樹木や建物を守るために施した「雪囲い」を春になって取り外すことを指し、春の季語として用いられます。この作業は、冬が終わり春が訪れたことを象徴する行為であり、自然との共存と季節の移り変わりを感じさせます。雪囲いを取り外すことで、冬の名残を片付け、新たな季節の準備を整える情景が浮かびます。俳句では、この行為そのものや、それに伴う人々の動き、作業後に現れる自然の姿を描くことで、春の訪れや季節の変化を詠みます。春特有の穏やかで希望に満ちた気配を感じさせる季語です。
季語「雪囲とる(ゆきがこいとる)」を使った俳句の例です。[1]
雪囲とり やさしき風が 吹き抜ける
解説:冬から春への移り変わりを柔らかく描いた作品です。「雪囲とり」という冒頭が、冬の名残を片付ける行為を示し、季節の移ろいを象徴しています。「やさしき風が」という表現が、春特有の穏やかな風を感じさせ、「吹き抜ける」という結びが、風が雪囲いの後の空間を通り抜ける動きと、春の開放感を巧みに表現しています。全体を通して、冬の終わりと春の始まりの調和が感じられる、穏やかで温かな俳句です。
ありません。

著者 / Tommy Ikura
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