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季語「駒鳥(こまどり)」の解説と季語を使った俳句の例
夏の季節の季語の一つである「駒鳥(こまどり)」です。
駒鳥
「駒鳥」は、日本固有の小鳥で、その澄んだ美しい声で知られています。主に山地で見られる鳥で、夏の季語として扱われます。駒鳥は、その鳴き声や姿が詩情を誘い、特に静かな山の風景や自然の中での発見を描写する際に用いられることが多いです。その特徴的な声は、山深い静けさに響き渡るようで、自然の雄大さと繊細さを感じさせます。俳句では、駒鳥の声や存在を通じて、夏の自然の中に漂う静けさや生命感を表現することがよくあります。
季語「駒鳥(こまどり)」を使った俳句の例です。[1]
駒鳥の 囀り耳に 残りけり
解説:駒鳥の美しい囀りが耳に深く残る瞬間を描いています。静かな自然の中で、駒鳥の鳴き声が印象的に響き、それが心にまで浸透するような情景が伝わってきます。「耳に残りけり」という結びが、その囀りがただの音ではなく、何か特別な感覚や記憶として留まる様子を巧みに表現しています。駒鳥の鳴き声が生む余韻を通じて、自然の豊かさや生命の息吹をしみじみと感じさせる俳句です。
季語「駒鳥(こまどり)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
駒鳥の聲 日をよぶ雲の 梢かな
作者:幸田露伴
駒鳥笛に なごりの月を 雲の端
作者:飯田蛇笏
著者 / Tommy Ikura
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