季語「虹(にじ)」の解説と季語を使った俳句の例

夏の季節の季語の一つである「虹(にじ)」です。

季語の解説:

「虹」は、雨上がりに空に現れる美しい弧状の光の帯を指します。夏は特に夕立や短い雨が多く、虹が現れる機会も多い季節です。虹は儚さや一瞬の美しさを象徴し、その透明感と神秘的な輝きが季節の移ろいを詠む際に用いられます。虹が消えるまでの短い間に感じる特別な美しさが、俳句において季節感を引き立てます。

俳句の例:

季語「虹(にじ)」を使った俳句の例です。

夕立や 虹の消えゆく 空広し

解説:夕立の後、空に一瞬現れた虹が消えていく様子を詠んでいます。虹の儚さと空の広がりが対照的で、夏の夕立のあとに感じる静けさが伝わってきます。

雨上がり 空に広がる 虹の橋

解説:雨上がりの空に大きな虹が架かっている様子を描いています。虹がまるで橋のように広がり、その大きさや美しさが夏の空を爽やかに彩っています。

虹の橋 田の水鏡に 映り込む

解説:虹が田んぼの水に映り込み、二重に虹の弧が見える様子を詠んでいます。水面に映る虹の影が夏の田んぼの風景を一層美しくし、空と大地が虹によって繋がっているような印象を与えています。

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著者 / Tommy Ikura

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