季語「炎天(えんてん)」の解説と季語を使った俳句の例

夏の季節の季語の一つである「炎天(えんてん)」です。

炎天

季語の解説:

「炎天」は、真夏の強烈な太陽が照りつけ、空が燃えるように暑く感じられることを表します。夏特有の耐えがたい暑さや、太陽の強烈な光を象徴し、暑さの厳しさが日常生活にどのように影響しているかを描くときに使われます。炎天下で感じる息苦しさや、景色がゆらめく様子など、自然の厳しさと壮大さを俳句に取り入れる際に役立ちます。

俳句の例:

季語「炎天(えんてん)」を使った俳句の例です。

炎天に 蜃気楼揺れ 町遠く

解説:炎天下の強烈な暑さで、蜃気楼が揺らめき、遠くの町がぼんやりと浮かび上がる様子を描いています。蜃気楼と遠くの町の光景が、炎天の厳しさと幻想的な雰囲気を際立たせています。

汗ぬぐい 炎天見上げ 道を行く

解説:炎天のもとで汗をぬぐいながら、照りつける空を見上げて進む様子を詠んでいます。炎天の暑さの中での耐えるような姿が、夏の厳しさを伝えています。

昼下がり 炎天の中 響く蝉

解説:昼下がりの炎天下、蝉の鳴き声が響き渡っている様子を描いています。暑さの中でさらに蝉の声が響くことで、夏特有の厳しさと活気が感じられます。

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著者 / Tommy Ikura

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