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季語「冷夏(れいか)」の解説と季語を使った俳句の例
夏の季節の季語の一つである「冷夏(れいか)」です。
冷夏
季語の解説:
「冷夏」は通常よりも気温が低く、涼しい夏のことを指します。冷夏の年は、夏らしい暑さが少なく、日照時間が少ないため、農作物に影響を及ぼすこともあります。冷夏は、涼しさを喜ぶ反面、期待していた夏の明るさや活動が少なく、少し物足りなさを感じさせることもあります。俳句では、涼しさが続く独特の夏の様子や、夏の不完全燃焼感が表現されることが多いです。
俳句の例:
季語「冷夏(れいか)」を使った俳句の例です。
冷夏より 汗吹く夏を 待ち遠し
解説:冷夏が続き、暑い夏を待ち望んでいる様子を表しています。夏の涼しさが物足りず、本来の汗ばむような暑さを懐かしんでいる気持ちが伝わります。
冷夏にて プールの水も 冷たけり
解説:冷夏の影響でプールの水も冷たく感じられる様子を詠んでいます。夏のプールが本来期待される温かさではなく、涼しいままであることが冷夏らしい風景として描かれています。
バスを待つ 日差しも涼し 冷夏来る
解説:冷夏のため、日差しを受けても涼しく感じられる様子が描かれています。暑い日差しを避ける必要がない冷夏ならではの夏の静けさが伝わってきます。
著者 / Tommy Ikura
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