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季語「卯月(うづき)」の解説と季語を使った俳句の例
夏の季節の季語の一つである「卯月(うづき)」です。
卯月
季語の解説:
「卯月」は旧暦の4月を指す言葉で、新暦では5月頃に当たります。この頃は、木々が青々と葉を茂らせ、様々な植物が成長を見せる季節です。「卯月」の名は、「卯の花が咲く頃」から来たとされています。夏に向けて暖かくなり、山や田んぼの緑がいっそう鮮やかになる時期でもあり、俳句では若葉の勢いや、初夏の風情を表す際に使われることが多いです。
俳句の例:
季語「卯月(うづき)」を使った俳句の例です。
卯月来て 川辺に咲くは 小花かな
解説:卯月が訪れ、川辺に小さな花が咲いている様子を詠んでいます。春から初夏への移り変わりとともに、生命力を感じさせる風景です。小さな花が咲く川辺の光景が静かに広がっています。
庭に出て 卯月の風を 肌に受け
解説:庭に出て、卯月の風を肌で感じている情景が描かれています。春の柔らかな暖かさと風が伝わり、自然の中に身を置く心地よさが感じられる句です。
野の花も 卯月の光に 揺れ映ゆ
解説:卯月の光に照らされ、野の花が揺れながら美しく映える様子を詠んでいます。花々が陽光を受けて生き生きとしている光景が、卯月の穏やかさと初夏の到来を伝えています。
著者 / Tommy Ikura
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