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季語「夏(なつ)」の解説と季語を使った俳句の例
夏の季節の季語の一つである「夏(なつ)」です。
夏
「夏」という季語は、四季の中で最もエネルギッシュで明るい季節を象徴する言葉です。陽射しの強さ、青空、蝉の声、海や山での活動など、自然界や人間の生活の活気をイメージさせます。また、「夏」は単純に季節を示すだけでなく、その中に潜む暑さ、瑞々しさ、開放感、時には静けさや哀愁を含む多様な情景を表現するための入り口となります。この季語は、俳句において他の言葉と組み合わせて、夏の力強さや爽やかさを描く際に使われます。季語としての「夏」は、多くの可能性を秘めた万能な表現として親しまれています。
季語「夏(なつ)」を使った俳句の例です。[1]
夏の朝 風鈴鳴らす 風吹けり
解説:夏の朝の涼やかで静かな時間を描いています。「夏の朝」という冒頭が、一日の始まりの爽やかさとともに、夏特有の穏やかな情景を感じさせます。「風鈴鳴らす」というフレーズが、風鈴の音が風に揺れることで生まれる清涼感を巧みに表現しています。「風吹けり」という結びは、自然の動きを暗示しつつ、風が音を運んでいる様子を描き出し、季節の移ろいや生命感をさりげなく伝えています。全体として、夏の朝の爽やかさと風鈴の音が調和した、心地よい余韻を残す俳句です。
季語「夏(なつ)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
ずんずんと 夏を流すや 最上川
作者:正岡子規
石をもて 固むる民家 海は夏
作者:阿波野青畝
著者 / Tommy Ikura
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