季語「朝顔市（あさがおいち）」の解説と季語を使った俳句の例

夏の季節の季語の一つである「朝顔市（あさがおいち）」です。

朝顔市

「朝顔市」は、主に7月初旬に開催される朝顔を売る市場や市（いち）のことを指します。東京都台東区の入谷朝顔市が有名で、夏の風物詩として親しまれています。青や紫、ピンクなどの美しい朝顔が並び、夏の訪れとともに、涼やかな気持ちや風情を感じることができます。俳句では、朝顔市に並ぶ色とりどりの朝顔や、人々の活気、夏の始まりの涼しさや期待感を表現する際に用いられます。

季語「朝顔市（あさがおいち）」を使った俳句の例です。

朝顔市 色とりどりの 花開く

解説：朝顔市に並ぶ、色とりどりの朝顔の花が開いている様子が詠まれています。夏らしい色彩が溢れる市の情景が、明るく生き生きと描かれています。

活気立つ 声が飛び交う 朝顔市

解説：朝顔市で出店者や来場者が賑やかに声を掛け合う様子を表現しています。夏の活気に満ちた市の雰囲気が、明るく伝わってくる一句です。

朝顔市 手に重みある 鉢一つ

解説：朝顔市で購入した鉢を手に持つ様子が詠まれています。朝顔の鉢を持つ重みが、その後の夏の思い出や、持ち帰る喜びとともに伝わります。