季語「五月富士(さつきふじ)」の解説と季語を使った俳句の例

夏の季節の季語の一つである「五月富士(さつきふじ)」です。

五月富士

季語の解説:

「五月富士」は、5月に見られる富士山を指します。5月の富士山は、冬から春にかけて残った雪が山頂付近に残っているものの、山の中腹から下は緑が目立つ姿となり、雪と緑が対照的に見える美しい景観が特徴です。この季語は、富士山が持つ雄大さに加え、春から夏へと移りゆく季節感を表現するのに用いられます。清々しい季節にふさわしい富士山の風景が俳句でよく詠まれます。

俳句の例:

季語「五月富士(さつきふじ)」を使った俳句の例です。

五月富士 雪解け水の 川速し

解説:五月の富士山から流れ出る雪解け水が川を速く流れる様子を詠んでいます。春から夏への移り変わりが感じられ、富士山の雪解けによる自然の力が表現されています。

快晴の 湖畔に映る 五月富士

解説:快晴の日に湖畔に映る五月富士を描いています。清々しい五月の青空と富士山の壮麗さ、静かな湖面が爽やかに感じられます。

五月富士 消えゆく雪の 名残かな

解説:富士山の雪が5月の時点で少しずつ解け、山頂近くにわずかに残っている様子を詠んでいます。5月の暖かさと、消えゆく冬の名残りが感じられる句です。

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著者 / Tommy Ikura

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