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季語「卯波(うなみ)」の解説と季語を使った俳句の例
夏の季節の季語の一つである「卯波(うなみ)」です。
卯波
季語の解説:
「卯波」は、陰暦四月(卯月)に立つ波を指し、初夏に浜辺や川面に穏やかに打ち寄せる波を表現します。卯月に訪れる波の穏やかさや軽やかさが感じられ、穏やかで静かな初夏の風景を象徴します。「卯波」は、初夏の到来とともに自然の中に見られる、清らかで平和な景色を描く際に使われます。
俳句の例:
季語「卯波(うなみ)」を使った俳句の例です。
卯波寄せ 砂に溶け込む 月影よ
解説:卯波が砂浜に寄せ、月の光がその波や砂に溶け込むような情景を描いています。穏やかに打ち寄せる波と月の光が、静かな夜の海辺を表現しています。夜の静けさと神秘的な美しさが漂う句です。
夕焼けに 染まる卯波の 岸静か
解説:夕焼け色に染まる卯波が静かな岸辺に打ち寄せる様子が詠まれています。夕焼けに映える卯波と、それが寄せる静かな岸辺の情景が、初夏の夕方の穏やかさを感じさせます。
ゆっくりと 手つなぎ歩く 卯波の浜
解説:穏やかな初夏の海辺を描写した句です。「卯波の浜」は、初夏の静かな波が寄せる浜辺を示し、情緒的で穏やかな景色が想像されます。手をつないで歩く情景は、ゆったりとした時の流れを感じさせ、初夏の静かな空気や愛情を持った温かい時間が伝わります。
著者 / Tommy Ikura
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