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季語「氷河(ひょうが)」の解説と季語を使った俳句の例
夏の季節の季語の一つである「氷河(ひょうが)」です。
氷河
「氷河」は高緯度地域や高山の冷たい場所に形成される巨大な氷の塊で、夏でも解けずに存在しています。冷たい氷河は自然の壮大さと静けさを感じさせ、遠く涼しい場所に思いを馳せることができるため、夏の季語として使われます。日本では直接の氷河は少ないものの、アルプスや北欧の氷河を想像させ、暑さの中に一瞬の涼を呼び起こす景として俳句に詠まれることが多いです。
季語「氷河(ひょうが)」を使った俳句の例です。
山頂に 氷河静まり 風涼し
解説:山頂に静かに佇む氷河の姿を見つめ、そこに吹く風の涼しさを詠んでいます。氷河がもたらす冷気が山頂に広がり、静けさと涼しさを強調することで、夏の暑さから離れたひとときを描写しています。
氷河には 夏の暑さも 閉ざしけり
解説:氷河の中に夏の暑ささえも閉じ込められているという表現で、氷河の冷たさが夏の熱さを押し込めてしまう様子を詠んでいます。氷河が持つ圧倒的な冷気が、夏の熱気を寄せつけないイメージが巧みに表現されており、壮大で厳粛な自然の力強さが感じられます。
夏山に 氷河の音が 響きけり
解説:夏の山に、氷河が静かに動く音が響き渡る様子を詠んでいます。氷河がわずかに溶け、音を立てるその響きが夏山に広がり、自然の壮大さを感じさせる句です。
著者 / Tommy Ikura
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